HIS、12月取扱額は8%増-海外好調、全方面プラスに
エイチ・アイ・エス(HIS)の2018年12月の旅行取扱状況で、海外旅行、国内旅行、外国人旅行の3部門を合計した総取扱額は前年比8.0%増の448億4652万円となった。HISとグループのオリオンツアー、クオリタ、クルーズプラネット、ジャパンホリデートラベル、ミキ・ツーリストの6社について社内取引を相殺したうえで合計したもの。
部門別の海外旅行は8.8%増の364億5251万円で、年末出発のチャーター便が好調に推移し、さらにグアムの回復基調などもあって全方面で取扱額が増加。具体的には、アジアが6.4%増、オセアニア・南太平洋が11.9%増、ハワイ・ミクロネシアが5.3%増、欧州・中近東・アフリカが33.5%増、北米・中南米が5.7%増となった。
また、商品別では企画旅行が17.0%増となったほか、手配旅行も5.8%増と好調だった。販売チャネル別では店舗が9.8%増となったほか、オンラインが20.3%増とさらに大きく数を伸ばした。
一方、国内旅行は0.5%減の38億2163万円と前年割れ。北海道へのオンライン予約が41%増となるなど好調な分野もあったものの、雪不足でスキーバスツアーが減少するなどしたことが響いた。また、外国人旅行は9.4%増の45億7237万円で、夏の天災からの需要回復に加えて営業成果として中国からの団体旅行が復調し、さらに東南アジアや欧米などの一部地域からの取扱人数も増えたという。