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JTBとAirbnbが協業に向け覚書、「新たな旅行体験市場を開拓」

  • 2018年11月1日

心斎橋の「ツーリスト・インフォメーション・センター」に設置しているデジタルサイネージ(写真提供:JTB)  JTBとAirbnbは11月1日、包括的業務提携のための覚書を締結したと発表した。両社によれば「新たな旅行体験市場の開拓」に向けたもので「プロモーション」「地方創生」「体験」の3つを軸に連携を開始するという。Airbnbと日本の大手リアルエージェント大手が包括的業務提携を結ぶのはこれが初めて。

 具体的には、JTBが運営する「ツーリスト・インフォメーション・センター」でAirbnbのホストとゲストに向けたプロモーションを実施。心斎橋のセンターでは同日からAirbnb専用のデジタルサイネージを導入し、訪日外国人旅行者の認知度のさらなる向上をはかるとともに、タビナカにおける間際需要を取り込む。

 また、地方創生についてはイベント民泊や、地域の魅力の開発・発信に向けた連携に取り組む考え。「旅行体験市場の開拓」に資する新たな事業やサービスにおいては、これから検討を進めるという。

 JTBは昨年9月に国内で「合法民泊」の仲介サービスを提供する百戦錬磨の株式を取得して資本参加するとともに、古民家などを活用する民泊事業に向けた包括的業務提携を締結したところ。また、今年6月にはセブン-イレブン・ジャパンとともに、全国の「セブン-イレブン」店舗で民泊用チェックイン端末「フロントデスク24」の提供を開始している。

 一方のAirbnbは、今年6月にエボラブルアジアや全日空(NH)などを含むさまざまな業種の国内企業36社とともに、民泊関連サービスを展開する協力組織「Airbnb Partners」を立ち上げたところ。そのほかDMOの山陰インバウンド機構や地方自治体、NPO法人など、多様な団体・企業とも提携している。