成田、18年冬ダイヤの国際線は週1647便、冬として過去最高

  • 2018年10月25日

 成田国際空港(NAA)によると、2018年冬ダイヤ(10月28日~2019年3月30日)の国際線定期旅客便の週間便数(※)は1647便で、冬ダイヤとして過去最高を記録する見込みだ。17年冬ダイヤ比で25便増、過去最高の便数を記録した今年の夏ダイヤ比では16便減。LCCの週間便数は昨冬ダイヤ比25便増の674便で、全体に占める割合は1.4ポイント増の19.8%となり、最高記録を更新する予想。乗入航空会社数は過去最高の86社で、就航都市数は104都市、路線数は106路線を見込む。

 方面別では、台湾線が昨冬ダイヤ比16便増の151便と最も増加。マンダリン航空(AE)が、夏ダイヤ中は定期チャーター便として1日1便運航している台中線を、10月28日以降に定期便化することなどが要因という。次いで、韓国線が12便増の200便、欧州線が9便増の124便と続いた。

 韓国線はチェジュ航空(7C)が10月28日から大邱線をデイリー運航するほか、ティーウェイ航空(TW)が11月9日から12月末まで、仁川線を1日2便に増便する。欧州線はフィンエアー(AY)がヘルシンキ線のうち、夏ダイヤのみ運航しているAY072便を冬ダイヤでも初めて運航。昨冬ダイヤはデイリー運航だったが、今冬は最大週11便で運航する。

 最も減少したのは太平洋線で11便減の315便。全日空(NH)が2月7日まで、1日2便で運航中のロサンゼルス線を1便に減便することなどが響いた。このほか、グアム線が7便減の35便、中国線も2便減の234便と前年を下回る見通し。

 冬ダイヤ中の新規就航については、来年1月11日からベトジェットエア(VJ)がハノイ線をデイリー運航で、3月15日からロイヤルブルネイ航空(BI)が週3便でバンダルスリブガワン線を、それぞれ開設する予定。

国内線は週488便、LCC率は微減

 国内線旅客便は週488便で、17年冬ダイヤ比で2便減、18年夏ダイヤ比で9便減を予想する。乗入航空会社数は7社で、就航都市数は20都市、路線数は21路線。LCCの週間便数は昨冬ダイヤ比2便減の348便で、全体に占める割合は0.1ポイント減の71.3%となる見込みだ。

 便数が増加したのはジェットスター・ジャパン(GK)と春秋航空日本(IJ)で、このうちGKは12月19日から、高知線をデイリーで開設する予定。一方、便数が減少したのはピーチ・アビエーション(MM)とバニラエア(JW)で、統合に向けた路線整理の影響と見られる。

 なお、国際線と国内線を合わせた便数は週2135便、乗入航空会社数は88社、就航都市数は124都市、路線数は127路線となる。

※週間便数は、ダイヤ開始後に各社の運航スケジュールが規則的に動き始めてからの2週間分を平均して算出。18年冬ダイヤでは11月4日から17日までを対象とした