大分「ホテル豊洋」運営会社が破産開始決定、負債約9.5億円
東京商工リサーチ(TSR)によると、みつば観光が6月11日に大分地裁へ破産を申請し破産手続の開始決定を受けた。負債総額は約9億5000万円。
1993年に開業し、経営難に陥っていたホテルの運営を継承する形で設立。ビジネスホテルのほか結婚式場を併設し、豊後大野地区では最大級のホテルとして相応の知名度を誇っていた。当時の売上水準に見合う資産・負債を継承して事業を開始したが、結婚式の催行減や宿泊者減などから売上減少に歯止めがかからず、継承した負債の圧縮も進まずにいた。
ここ10年は元本返済の凍結など金融機関の支援を得て再建をはかっていたが、3年ほど前に至近にビジネスホテルが進出するなどさらに環境が悪化。業績改善のめどが立たず、今回の措置となった。