タイ、ラグジュアリー向け素材をアピール-福岡オフィス再開へ
タイ国政府観光庁(TAT)はこのほど、「アメージング・タイランド・ラグジュアリー・ロードショー in 東京 2018」を都内で開催した。富裕層など質の高い旅を求める旅行者向けの素材を紹介する商談会で、2年目の今年は現地から宿泊施設やゴルフ場、クルーズなど22社のサプライヤーが来日。冒頭の挨拶でTAT東アジア局局長のランチュアン・トーンルット氏は、2017年の日本人訪問者数が前年比7.3%増の154万人で、約2200億円の経済効果があったことを報告。「上質な旅をめざすお客様にタイに来て欲しい」とアピールした。
同氏は17年に日本人が増加したことに対し、「タイ料理、世界遺産、工芸品などの文化、芸術、歴史などのタイらしさを日本の皆様にしっかりお伝えできているため、17年は前年を上回ったのでは」とコメント。日本/タイ間の路線の増加やタイのホスピタリティ、1年中楽しめる観光素材があることを強みとして訴えた。このほか、日本人向けのデスティネーションとして、北部のチェンライやナーン県、中部のロップリー県、南部のクラビなどを紹介した。
さらに同氏は2年ぶりにTATの福岡オフィスを再開することを発表。日本市場のさらなる成長が期待できること、現在は大阪オフィスで西日本を担当しているが、名古屋以西の旅行会社や航空会社と密接な関係を築くにはスタッフが足りていないことから再開を決めたという。
このほか、商談会の前に開催した説明会では、TAT東京事務所マーケティングマネージャーの藤村喜章氏がラグジュアリー層向けの旅行素材を紹介。TATではイベントや記念日などの「非日常」での体験をアピールしたい考えで、富裕層などに加え、今年のターゲット層である女性、学生、ファミリー、ウェディング、スポーツのテーマと「非日常」を組み合わせてピーアールする考えを示した。