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主要50社、2月の国内旅行は1.3%増-外国人旅行は11.6%増

  • 2018年5月9日

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社50社の今年2月の旅行取扱状況によると、国内旅行の取扱額の合計は前年比1.3%増の2385億2250万円だった。同庁によれば、日本海側の大雪の影響による需要減はあったが、募集型・受注型ともに企画旅行で北海道方面が好調だったという。募集型企画旅行の取扱額は0.7%減の719億569万円、取扱人数は3.3%減の262万1037人、単価は2.7%増の2万7434円だった。

 取扱額が最も大きかったのはJTB25社計で、0.8%増の670億87万円。2位は楽天で12.7%増の413億5571万円、3位はKNT-CTホールディングス11社計で0.1%増の192億3402万円となった。上位10社のうち前年を上回ったのは7社で、最も伸長したのは楽天だった。前年を下回ったのはANAセールス、ジェイアール東海ツアーズ、農協観光の3社。最も落ち込んだのはANAセールスで14.6%減の113億1146万円だった。

 前年からの伸び率の1位は西武トラベルで25.8%増の2億1718万円。2位は日通旅行で24.5%増の6億9033万円、3位は南海国際旅行で17.0%増の9億1163万円だった。国内旅行を取り扱う48社の半数弱を占める取扱高が10億円以上の企業については、伸び率の1位は楽天、2位はWILLERで9.8%増の14億7060万円、3位はジャルパックで8.0%増の98億7218万円だった。48社中、前年を上回ったのは22社だった。

 外国人旅行の取扱額の合計は11.6%増の162億9628万円で、春節のあった中華圏や、韓国からの訪日客が好調に推移したという。募集型企画旅行の取扱額は6.0%減の4億0712万円、取扱人数は27.1%増の3万8590人、単価は26.0%減の1万550円だった。

 取扱額が最も大きかったのはJTB25社計で1.5%増の64億1087万円。2位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社計で31.2%増の27億9511万円、3位は日本旅行で18.4%増の25億5188万円だった。上位10社は全て前年を上回り、最も伸長したのはびゅうトラベルサービスで196.3%増の1億1916万円だった。

 前年からの伸び率は、メルコトラベルが昨年の44万円から約8.2倍の361万円と最も伸長。続いて名鉄観光バスが約6.2倍の1393万円、ヤマハトラベルサービスが約5.9倍の4269万円となった。取扱高が1億円以上の企業8社については、伸び率の1位はANAセールスで71.4%増の1億5732万円、2位は楽天で65.9%増の13億9105万円、3位はHIS6社だった。訪日旅行を取り扱う36社のうち23社が前年を上回った。

 なお、2月の海外旅行の取扱額の合計は5.3%増の1669億3538万円で、総取扱額は3.2%増の4217億5416万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※昨年4月分からJTB15社計を25社計に変更し、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルを追加。10月分からKNT-CTホールディングス8社計を分社化に伴い11社に変更。11月分からHIS5社にミキ・ツーリストを加えてHIS6社に変更

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
2月単月