ANAとJAL、GW国際線旅客は8.2%増、利用率2.7ポイント増

  • 2018年5月7日

 全日空(NH)と日本航空(JL)が5月7日に発表したゴールデンウィーク(4月27日~5月6日)の国際線の利用実績で、2社合計の旅客数は前年比8.2%増の56万1195人だった。座席数は4.8%増の67万7958席で、利用率は2.7ポイント増の82.8%となった。

 企業別で見ると、NHの旅客数は7.9%増の29万2598人で、座席数は3.8%増の36万4633席、利用率は3.1ポイント増の80.2%。JLの旅客数は8.6%増の26万8597人、座席数は5.9%増の31万3325席、利用率は2.1ポイント増の85.7%だった。旅客数と座席数はNHがJLを上回ったが、利用率はJLが上回った。

 方面別では、NHの旅客数は成田、羽田/ホノルル線による「リゾート」が0.5%減の1万1977人となった以外は前年を上回った。最も多かったのは「アジア・オセアニア」で2.9%増の12万7677人、最も伸び率が高かったのは「中国」で23.7%増の7万9478人だった。

 利用率が最も高かったのは「欧州」で2.8ポイント増の84.0%。利用率の伸び率の1位は「中国」で14.7ポイント増の80.1%となった。利用率が唯一8割を下回ったのは「北米」で、4.5ポイント減の73.5%だった。

 JLの旅客数で最も多かった方面は「東南アジア」で7.9%増の6万5092人。伸び率が最も高かったのは、昨年9月から成田/メルボルン線のデイリー運航を開始した「オセアニア」で75.9%増の5986人だった。前年を下回ったのは「欧州」と「韓国」で、「欧州」は0.1%減の2万3760人、「韓国」は9.5%減の1万7620人だった。

 利用率が最も高かったのは「グアム」で0.2ポイント増の90.7%。次いで「欧州」が0.2ポイント減の90.3%となりともに9割を上回った。利用率の伸び率の1位は「中国」で11.5ポイント増の88.0%。最も落ち込んだのは「韓国」で5.1ポイント減の84.4%だった。

 日本発のピーク日は、NHが4月27日から29日まで、JLは4月27日と28日。日本着は2社とも5月5日と6日だった。

 なお、両社が4月20日に発表した予約状況からの増減は以下の通り。