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JTBのGW予想、旅行者数は1.0%増の2443万人、過去最多に

  • 2018年4月10日

 JTBが4月10日に発表した、ゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)の旅行動向調査の集計結果によると、今年の総旅行者数は前年比1.0%増の2443万人となり、調査を開始した1969年以来過去最多となる見込みだ。海外旅行は0.7%増の58万5000人で、国内旅行については過去最高となる1.0%増の2384万人を予想。旅行業界の動向、航空会社の予約状況、JTBグループにおける販売状況に加えて、3月2日から14日まで全国の15歳から79歳までの男女1200名に実施したアンケートなどから推計した。

 今年のGWには4月28日から30日までの3連休と5月3日から6日までの4連休があり、5月1日と2日を休めば9連休となる。JTBによれば、アンケートで旅行を予定している人に昨年との違いを尋ねたところ、「昨年より長く休みが取れそう」と答えた人は前年から0.1ポイント増の11.0%、「昨年より休みが取れそうにない」と答えた人は5.8ポイント減の7.7%だった。旅行先は「昨年より近距離」が2.7ポイント増の11.0%で、「昨年より遠距離」が1.7ポイント増の8.8%。旅行日数は「昨年と同じ日数」が1.7ポイント減の14.3%で最も多かった。

 旅行費用は「1万円以上2万円未満」の割合が0.3ポイント減の24.7%と最も大きく、次いで「2万円以上3万円未満」が1.0ポイント減の17.6%、「1万円未満」が0.5ポイント増の15.9%と続いた。前年から最も伸長したのは「5万円以上6万円未満」で3.1ポイント増の8.2%。次いで「10万円以上15万円未満」が0.6ポイント増の3.8%となった。

 同行者は「友人・知人」が2.7ポイント増の18.7%と最も伸長。割合が最も大きい「家族連れ」は2.5ポイント減の68.7%だったが、このうち「子供連れ(中学生まで)」は1.0ポイント増の36.3%と前年を上回った。JTBによれば、若者を中心に休みやすい環境にあり、旅行費用も増加する見通しなどから、今年は小さい子供連れの旅行を含め、若年層の旅行が増える見込みという。

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