ジンエアー、今夏に成田/グアムチャーター96本、HISが販売

  • 2018年4月8日

LJのB737-800型機  ジンエアー(LJ)は今夏に、成田/グアム間で96本のチャーター便を運航する。エイチ・アイ・エス(HIS)が用機者となり、7月21日から10月24日にかけて毎日1便を運航するもので、使用機材はエコノミークラス189席のB737-800席。LJによれば同一の発着・目的地の連続した日本発チャーターとしては過去最大級の規模という。

 グアムについては、昨年からの朝鮮半島情勢の影響などにより、日本人旅行者数が大きく減少しているところ。需要減を受けてデルタ航空(DL)は今年1月に成田線を運休し、ユナイテッド航空(UA)も複数の路線で運休や座席供給減を実施しており、3月からの夏ダイヤでは日本航空(JL)が成田/グアム線を1日1便から1日2便に増便したものの、総座席数は大幅に減少している。

 現在の夏ダイヤで成田/グアム線は、昨年比で毎月1万数千席が減少し、需要が最も高くなる8月は34.5%減(1万7732席減)の3万3635席にまで落ち込む見通し。旅行会社からは航空券価格の上昇が旅行代金に反映される可能性を懸念する声が聞かれ、市場維持の観点から座席供給増を望む声が聞かれていた。

 HISは、ハワイに次ぐ重要なビーチリゾートの1つであるグアムへの根強い旅行需要に応えるため、LJとの第三国チャーターを企画したという。なお、HISは2016年夏の繁忙期の約50日間に成田/デンパサール間で、連結子会社(当時)のアジア・アトランティック・エアラインズ(HB)の用機者として32本のチャーターを実施したこともあるが、3ヶ月に渡るものは例がないという。

 販売はすでに開始しており「8月を中心に動きが出始めている」とのこと。今後はポスターなども制作してアピールを強化するという。なお、個札販売などの予定はなく、すべてHISのパッケージツアーとして販売する方針。

 なお、LJによれば成田/グアム線の定期便化については現時点では計画していないとのこと。同社は過去に以遠権を使用して、関空/グアム線の定期便を運航していたことがある。

▽LJ、チャーター便の運航スケジュール(7月21日~10月24日)
便名未定 NRT 10時00分発/GUM 14時30分着(デイリー)
便名未定 GUM 16時30分発/NRT 19時05分着(デイリー)