トルコとTK、JATA視察の報告会を開催、治安は「問題なし」
駐日トルコ共和国大使館とターキッシュエアラインズ(TK)は2月27日、日本旅行業協会(JATA)が1月11日から22日にかけて実施したトルコ視察の報告会を開催した。JATAの副会長で視察に参加した菊間潤吾氏は、同国の現在の治安について「驚くほど普通で、過去に何度も訪れた時と変わらない。セキュリティがしっかりしている」と強調。イスタンブールのアヤソフィアの近くには複数の交番が設けられていることや、グランドバザールも通常の警官と私服警官による警備が徹底されていることなどについて述べた上で「ここまでやっていれば安心と感じた」と説明した。
今年の日本人旅行者数の目標については、2017年の4.9万人から「10万人に持っていきたい」と語り、現地のTK本社には成田/イスタンブール線の増便と、関空線の再開を強く要望したことを報告。JTBワールドバケーションズ代表取締役社長の生田亨氏も「増便がなければ送客は難しい」と述べ、「12年には20万人日本人が訪れた。大使館、航空会社、旅行会社が協力すれば(10万人は)不可能ではないと思う」と語った。
この日はそのほか、トルコ共和国特命全権大使のハサン・ムラット・メルジャン氏も挨拶。関係者に期待したいこととして「より多くのツアー造成」と「TKの羽田発着枠の獲得」を挙げ、TKに対しては「関空便の再就航もお願いしたい」と強調した。
また「128年の友好関係から、トルコの歴史や文化を誰よりも評価してくれているのは日本人と確信している。多くの日本人観光客がトルコ国民の親近感を肌で感じ、繰り返し訪れることを期待している」と要望。来年には日本でトルコの文化を紹介する事業や、イベントの開催なども予定しているという。
TKからは副社長のトゥンジャイ・エミンオール氏が登壇し、今年の5月7日から成田線の使用機材をA333-300型機からB777-300ER型機へと大型化することを説明。羽田線の就航については「常に目標としている」と語り、スロットが獲得できない場合は「成田線を拡大していきたい」と方針を示した。関空線の再就航については「東京の拡大プランを実行したら、関空もすぐに復活したい」と述べた。
そのほか今年の10月29日に、現在アタテュルク国際空港に発着しているTKの全フライトを移行する予定のイスタンブールの新空港についても触れ、「収容旅客数は約2億人、完成時の就業者数は22万人を見込んでいる」と説明。世界最大級の空港になることをアピールした。
※訂正案内(編集部 2018年3月1日15時00分)
訂正箇所:第5段落第1文
誤:5月8日から
↓
正:5月7日から
TKからの訂正により日付を修正しました。