世界遺産・姫路城のおもてなしを磨く 近ツー関西、管理運営を受託

 近畿日本ツーリスト関西(三田周作社長)は今年3月1日から、世界文化遺産・国宝姫路城の管理運営を行う。外国人観光客をはじめ急増する入城者への受け入れ対応の向上を図る。姫路市から委託を受けた。

 「平成の大修理」を終えて2年半以上が経過した姫路城には年間200万人以上が入城している。特に外国人観光客が急増しており、今後もさらに増加が見込まれている。そのため、来城者に対する「おもてなし」の向上が喫緊の課題となっていた。

 近ツー関西では約50人のスタッフを雇用し、添乗員業務などで培ってきた人材育成のノウハウを生かした研修を実施。スタッフのスキルアップを促す。インバウンド対応としても多言語対応ガイドを養成し、外国人観光客向けの姫路城ガイドツアーを定期的に実施するほか、多言語対応コンシェルジュを城内に配置し応対する。姫路城の集客を目的とした旅行商品も企画造成する。

 また、姫路城の魅力をVRで補完し新たなコンテンツとするサービスを提供。360度パノラマの動画や静止画をバーチャルリアリティとして臨場感のあるツールを凸版印刷の協力で開発する。姫路城専用のホームページの制作と運営も行い情報提供にも力を入れる。

 業務受託期間は今年3月から2021年2月末まで。

 近ツー関西では「これまで培ってきた総合旅行会社としてのノウハウを最大限に生かして、姫路市の交流人口の拡大にも寄与していく」としている。


情報提供:トラベルニュース社