千葉県初のクルーズ専門旅行会社が始動、今年は目標200名
千葉市のクルーズ専門の第3種旅行会社であるビュートは2月3日、本格的に営業を開始した。同社によれば、千葉県におけるクルーズ専門旅行会社の設立は初めて。代表取締役は、国内外の旅行会社でクルーズ旅行を扱ってきた村田洋一氏が務める。設立は2017年11月で資本金は510万円。今年の1月には日本旅行業協会(JATA)の正会員になるとともに、一部の業務を開始。すでに数件の予約があったという。
同社は国内外の船社の日本発着クルーズやフライ&クルーズなど36種類のクルーズブランドを取り扱い、18年は200名の取り扱いをめざす。このうちプリンセス・クルーズとは直接販売契約、コスタクルーズとはPSA(日本地区販売代理店)契約をそれぞれ締結。まずは20代から40代までのFITをターゲットに、主に日本発着クルーズをアピールする考え。
フライ&クルーズについては、空港や港への送迎とホテルの手配に加えて、現地旅行会社10社とのパートナーシップにより、日本人スタッフによる24時間の電話サポートサービスを提供。旅行会社で20年以上クルーズ旅行の添乗を経験した添乗員の手配もおこなうという。そのほか、オーバーシーズトラベルとクルーズプラネットの募集型企画商品の代理販売をおこなう。
村田氏によれば、16年にクルーズ旅行を経験した千葉県在住者は3900人程度。ただし千葉県は近年、木更津港への客船の誘致に取り組んでおり、昨年9月には「ぱしふぃっくびいなす」が寄港したほか、19年には外国船社の大型客船が寄港する見通しであることから、今後は需要の増加が期待できるという。
認知度向上に向けては、インターネットや地元メディアなどを活用する考え。主にウェブサイトから予約を受け付け、メールや電話などでコンサルティングをおこない、店舗での相談にも応じるという。
現在のスタッフは村田氏のみだが、徐々に増員して21年には20名にまで増やす計画。本誌の取材に応じた村田氏は「21年には台湾、その後は韓国や中国にもオフィスを開設し、東アジア全体のクルーズ需要を取り込みたい」と意欲を示した。
※訂正案内(編集部 2018年2月6日20時05分)
訂正箇所:第2段落第1文
誤:このうちプリンセス・クルーズとコスタクルーズについては、このほどPSA(日本地区販売代理店)契約を締結。
↓
正:このうちプリンセス・クルーズとは直接販売契約、コスタクルーズとはPSA(日本地区販売代理店)契約をそれぞれ締結。
お詫びするとともに訂正いたします。