主要50社、11月の国内旅行は3.2%増-訪日は21.6%増
観光庁がとりまとめた2017年11月の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱状況によると、国内旅行の取扱額の合計は前年比3.2%増の3154億3840万円となった。同庁によれば前年の大型MICE案件の反動で団体旅行が減少したが、個人旅行は沖縄を中心に好調に推移したという。募集型企画旅行は取扱額が2.6%増の917億6900万円、取扱人数が0.5%減の312万3171人、単価が3.2%増の2万9383円だった。
取扱額が最も大きかったのは、JTB25社計で2.6%増の936億4435万円。2位は楽天で13.1%増の465億1980万円、3位はKNT-CTホールディングス11社計で2.0%減の315億4186万円となった。
前年からの伸び率は、1位が郵船トラベルで102.8%増の2億1677万円。2位は旅工房で40.5%増の8601万円、3位はケイライントラベルで23.0%増の5535万円となった。国内旅行を取り扱う48社のうち29社が前年を上回った。
外国人旅行の取扱額の合計は21.6%増の205億7500万円。韓国や中国、台湾、豪州からの訪日客が好調に増えたことや、新たなMICE案件による取扱増などで2桁増となった。募集型企画旅行の取扱額は23.1%増の5億4994万円、取扱人数は23.1%増の4万294人、単価は18.1%減の1万3648円となった。
取扱額が最も大きかったのはJTB25社計で10.5%増の72億5188万円。2位は日本旅行で12.3%増の37億8683万円、3位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社計で84.2%増の33億292万円だった。
前年からの伸び率は、イオンコンパスが約10.7倍の4192万円と最も伸長。次いで京成トラベルサービスが約5.7倍の42万円、南海国際旅行が約3.6倍の1億1118万円と続いた。
取扱高が1億円以上の企業の伸び率の1位は南海国際旅行、2位はHIS6社計、3位は楽天で48.4%増の10億9237万円だった。訪日旅行を取り扱う36社のうち28社が前年を上回った。
なお、海外旅行の取扱額の合計は9.1%増の1746億8554万円で、総額は5.8%増の5106億9893万円。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※4月分からJTB15社計を25社計に変更し、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルを追加。また、10月分から分社化にともない、KNT-CTホールディングス8社計を11社計に変更
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
11月単月
▽訂正案内(編集部 2018年2月13日18時00分)
※観光庁提供データに誤りがあったため、本文と表を修正しました。
・本文の修正箇所:1パラグラフ3文
誤:・・・取扱人数が0.5%減の312万1171人、単価が3.2%増の2万9402円だった。
↓
正:・・・取扱人数が0.5%減の312万3171人、単価が3.2%増の2万9383円だった。