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エジプト /「ギザ」周辺視察レポート

  • 2018年1月26日

 2018年1月18日(木)、エジプトにおいて日本人マーケットに携わる旅行関連業者からなる「エジプト日本旅行業連盟」(JTUE: Japanese Travel Union of Egypt)では、大エジプト博物館に併設された保存修復センター(GEM-CC)、ギザ・ピラミッド、サッカラ、メンフィスの視察を実施いたしました。

 以下に、その様子をご報告いたします。


1) 大エジプト博物館(GEM)と保存修復センター(GEM-CC)
◎ 大エジプト博物館(GEM)
博物館の建物は、かなり出来上がってきました。

 カイロ・ピラミッズ・ホテルやメルキュール・ル・スフィンクス・ホテルの向かい側あたりには道路に面した側の柵がない部分があるため、建築現場が良く見えます。

 建物はかなり広大で、所々にピラミッドの形がモチーフとして使われているのがわかります。

 ソフト・オープン時には、ツタンカーメン墓から出土した5,000点を超える全ての遺物が一般公開される予定です。これまでは1,500点ほどしか展示されていなかったので、古代エジプトの副葬品の全容を知る上でも非常に重要な意味があると思います。

 なお、ソフト・オープンの時期は今年2018年の年末、あるいは来年2019年早々と言われておりますが、現時点では、はっきりしたことはわかりません。

  ◎ 保存修復センター(GEM-CC)
保存修復センターでは、考古学博物館から移送されたツタンカーメンの豪華な戦車や儀式用のベッドが修復中でした。なお保存修復センター内は撮影不可となっております。(下記遺物の写真は、考古学博物館展示時に撮影。)
儀式用ベッドは、現在、2台が保存修復センターに、1台は考古学博物館に展示されています。

またここでは、ファイアンス製の胸飾りの修復作業も行われています。

 博物館に展示されていた際には欠けているパーツもあり、糸も傷んだ状態でした。

 現在、全てを組み直す作業が行われています。なおファイアンスのビーズは、蓮の花弁やひなげしの実などをかたどったものです。

2) ギザ・ピラミッド
先日、考古省より開館時間を変更する旨の通達がありました。〔変更後の開館時間〕

* ギザ・ピラミッド --- 07:00~17:00

* エドフ --- 06:00~17:00

* コモンボ --- 06:00~20:00

現場で実際に時間を確認したところ、開場は07:00で間違いありません。

 チケットの購入は15:45まで、ピラミッド内部の見学は16:00までです。

 17:00にはお客様を退場させ、完全にゲートを閉めますので、実際には16:00過ぎにはパノラマなど奥の方から警察がお客様を誘導しはじめると思われます。日本の施設のように17:00まできっちりと見学可能という訳ではありませんので、ご注意ください。

時間変更に伴い、エリアの時間外見学は、05:00~7:00、または17:00~19:00、
クフ・ピラミッドの特別見学は05:00~7:00、12:00~13:00、16:00~18:00に可能となります。日の出・日没の時間は日本とほぼ変わりませんので、エリアの時間外見学を設定するのは時期を選ぶ必要があると思われます。

  ◎「ピラミッドを作った職人たちの町」公開開始
「ピラミッドを作った職人たちの町」の一般公開が始まりました。

 入場料は400ポンド。ただし、最低5名分のチケットを購入する必要があります。

 場所は一般的な見学ルートから外れたところにありますので、チケットを購入後、考古省の係官に同行してもらうことになります。こちらについては、早い時期に改めて視察を行う予定です。

  ◎ レストラン
また、音と光のショーの観覧席そばにあるレストランは、営業中でした。

 なおこの日は予約が多かったのか、ビュッフェの昼食を提供しておりました。

3) メンフィス
メンフィス、サッカラ、ダハシュールの開館時間は、08:00~16:00で、これまでと変更ありません。

 現在はラムセス2世の巨像などがある野外博物館のみ見学可能ですが、メンフィスは、その周辺の広い一帯に様々な遺跡が点在しています。

 現在、いくつかの遺跡を回る遊歩道の整備が行われております。既に案内板が出来ておりましたので、遊歩道は近いうちにオープンするものと思われますが、チケット売場の係員は時期などの詳細は知りませんでした。

 今後、情報が入り次第、改めてご報告いたします。

4) サッカラ
マスタバ墳内部を撮影するための「カメラ・チケット」が販売されるようになりました。

 カメラ及びビデオ共通で、1台につき300ポンド。

 全てのお墓でフラッシュ無しの撮影をすることができます。

階段ピラミッドは、現在のところまだ修復作業中。中庭から写真を撮ると、正面左側の下の段と、右側奥に足場が入ってしまいます。

 一番下の段を見ると、修復された部分がよくわかります。傷んでいた部分に新しい石材がはめ込まれたようです。

右側奥の足場の右手にある南の神殿は見学可能ですが、北の神殿とセノタフ(ピラミッド北側にあるジョセル王の座像が納められている祠)は、未だ立ち入り禁止のままです。

情報提供:情報提供: エジプト日本旅行業連盟(JTUE)、日本海外ツアーオペレーター協会