AF/KLも「GDSサーチャージ」徴収へ、18年4月から
エールフランス航空・KLMオランダ航空(AF/KL)グループ会長兼最高経営責任者のジャン-マルク・ジャナイヤック氏は12月14日に都内で開催した記者会見で、来年4月からGDSでの予約・発券に対して「Distribution Surcharge」を徴収することを説明した。IATAが提供する新流通規格「NDC(New Distribution Capability)」に対応した新予約システム「Air France KLM NDC API」を来年1月に提供開始することに伴うもの。片道につき11ユーロ、日本円で1500円を徴収する。すでに11月には旅行会社に説明したという。
対象となる航空会社はAF、KL、HOP!(A5)で、各社のウェブサイトでの直販や、旅行会社向けサイトでの販売については手数料を徴収しない。なお、AF/KLグループは来年4月1日に、旅行会社向けの新たな予約サイトの提供を開始する。
GDSでの予約・発券に対する手数料については、ドイチェ・ルフトハンザAG(ルフトハンザ・グループ)がルフトハンザ・ドイツ航空(LH)など4社について15年9月から、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)がブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とイベリア航空(IB)の2社について今年の11月から導入。ジャイナック氏は「2グループに準拠して同じルールを適用する」と語った。
同氏は「旅行会社への流通は、急激に進歩しているデジタル技術をうまく活用しなければならない。新たな技術により、迅速に手頃な価格で良いサービスを提供できる」と説明。GDSについては「提示する料金やプロダクトの柔軟性に欠けており、我々にとっては高い使用料を支払わなくてはならない」と否定的な見解を示した。