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16年邦人援護は3%増の1万8566件、過去10年で最多-外務省

  • 2017年12月12日

▽地域別は北米が最多、公館別は今年も在タイ大使館

 地域別の援護件数は、今年は北米が6573件・7617人で最多。以下は昨年の1位のアジアが6245件・6370人、欧州が3610件・3851人、中南米が1084件・1501人、大洋州が520件・522人、アフリカが343件・372人、中東が191件・204人となった。

 在外公館別の援護件数は、前年に引き続き在タイ大使館が最も多く、次いで在フィリピン大使館、在ロサンゼルス総領事館、在上海総領事館、在ニューヨーク総領事館が続いた。北米では昨年と同様に「所在調査」が、欧州では「窃盗被害」が多かった一方、アジアでは国ごとに傾向が異なり、東南アジアでは「傷病」「困窮」「窃盗」などが中心となっている一方、中国では「公的な手続きに係る相談」、韓国では「遺失・拾得物」が多かった。

 テロや政変などに関わる邦人援護事案は、3月にベルギーのブリュッセルで連続爆破テロ事件が発生し2人が負傷。7月にはバングラデシュのダッカでレストランが襲撃され8人が被害に遭い、うち7名が死亡した。過去のテロ被害者数は、12年までは概ね年間0人から4人の間で推移してきたが、近年は13年と15年にそれぞれ10人の邦人が死傷する事案が発生するなど、多くの日本人が被害に遭う傾向が見られるという。