訪日客、今夏は12.4%が民泊を利用-観光庁調査
観光庁はこのほど、今年7月から9月までの3ヶ月間の訪日外国人旅行者の宿泊施設利用状況について調査した結果、滞在中に民泊を利用した訪日外国人旅行者が12.4%に上ったことを明らかにした。最も多かったのはホテルの75.1%、2位は旅館の18.2%で、民泊は3位だった。「訪日外国人消費動向調査」のうち、宿泊施設の利用動向にテーマを絞って分析したもので、観光庁では今回の調査から、利用する宿泊施設の選択肢に民泊を追加しているという。
全体の4分の3を占める「観光・レジャー」を目的とした訪日外国人旅行者に絞った場合は、民泊の利用率は14.9%の3位で、全体における比率よりも高くなった。1位はホテルで78.1%、2位は旅館で21.9%だった。
民泊の利用率が最も高かった国はシンガポールで39.5%。2位はフランスで35.9%、3位はインドネシアで29.7%、4位はオーストラリアで27.9%、5位はカナダで27.2%と続いた。年齢別では「20代以下」が61.3%と最も多く、2位は「30代~40代」が32.8%、3位は「50代以上」で6.0%となった。
民泊利用者の傾向としては、平均泊数が7.6泊で非利用者の5.9泊よりも1日以上長く、63.2%はホテルなどと併用せずに民泊のみを利用していた。平均旅行支出は、非利用者の15万5700円に比べて1万円以上安い14万5600円だった。
民泊利用者が「旅行中にしたこと」で最も多かったのは「日本食を食べること」で98.5%。2位は「ショッピング」で93.1%、3位は「繁華街の街歩き」で86.4%だった。非利用者との比較では「繁華街の街歩き」「テーマパーク」「日本のポップカルチャーを楽しむ」などの比率が比較的高かったという。