タイで日本旅行のツアーが追突事故、4人死亡-未明に会見
タイ中部のアユタヤで現地時間の11月8日午後3時半頃、日本旅行が主催するパッケージツアーの参加者を載せたワンボックスカーが前方を走っていたトラックに衝突し、日本人旅行者の4人全員が死亡した。同乗していたタイ人ガイドも死亡し、運転手は重体。運転手は現在の勤務先に延べ13年間勤めていたベテランという。
日本旅行によると、ツアーは7日に関空を出発し、4日間でバンコクと古都のアユタヤを訪れるもの。8日は午前中にバンコク観光を終えた後、日帰りでアユタヤを観光しバンコクに戻る予定だった。
事故を受けて同社は、9日午前3時半から約50分間、東京の本社で記者会見を開催。未明の会見にもかかわらずテレビ局や一般紙など15社程が集まった。会見では代表取締役社長の堀坂明弘氏と執行役員営業企画本部海外旅行事業部長の高橋正浩氏が状況を説明し、堀坂氏は「ご遺族には誠心誠意の対応をする」と述べ、頭を下げたという。
日本旅行はすでに、現地に遺族対応などのための対策本部を設置。今後出発するツアーにおける、アユタヤへの日帰り観光については、現地のバス会社を代えて継続する。
日本旅行の海外パッケージツアーにおいては、2010年8月に米国ラスベガスからブライスキャニオン国立公園に向かう途中のバスが横転した際に、エイチ・アイ・エス(HIS)および近畿日本ツーリスト(KNT)からの参加者とともに乗っていた同社の旅行者が死傷したケースがある。