アバンティリゾートクラブが営業停止、業績悪化で-負債額不明も影響懸念

  • 2017年10月12日

 東京都新宿区に本社を構える第1種旅行業者のアバンティリゾートクラブが10月11日付けで営業を停止した。11日はスタッフも出勤していたが、ウェブサイトなどのツアー掲載を取り下げ。11日深夜から12日早朝にかけて営業停止を知らせる文書を掲出した模様だ。

 ウェブサイトの会社概要によると、アバンティリゾートクラブは1997年10月2日の設立で、今月がちょうど20周年の節目。国内外のツアーや航空券、保険などを一通り取り扱ってきており、「受託主催旅行会社」なる項目では19社の旅行会社名を掲載している。

 掲出された文書では、「資金繰り・業績の悪化に伴いこれ以上の業務継続が困難な状況となり、営業停止をせざるを得ない事態となりました」とし、「お客様ならびにお取引先の皆様には大変なご迷惑・ご心配をおかけすることとなり誠に申し訳ございません」と陳謝。問い合わせ先として日本旅行業協会(JATA)の消費者相談室の連絡先を掲げた。

 BtoC、BtoBともに負債額は不明だが、12日午前9時の段階でオフィス前に集まっていた取引先のなかには数百万円単位の未収がある会社もあった。また、予約済みで未出発の旅行者が海外、国内合わせて少なくとも1000名以上いるとの情報もある。

 なお、関係者の話を総合すると、10日夜から代表取締役社長の臼井良司氏と連絡が取れなくなっており、11日も社長不在の状態で対応したものと見られる。