日本航空、7月の国際線旅客は1.7%減、ハワイ・グアムなど不調
日本航空(JL)の2017年7月の運航実績で、国際線の旅客数は前年比1.7%減の71万6697人だった。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)が1.6%増だったところ、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は0.3%減と下回り、利用率は1.5ポイント減の79.9%となった。利用率が前年を下回ったのは、16年10月以来9ヶ月ぶり。臨時増便などで供給量を増やしていた「ハワイ・グアム」が1割減に終わったことなどが響いた。
方面別の旅客数は「東南アジア」が最も多く、0.6%減の27万1029人。伸び率は「欧州」が昨年のテロ事件による落ち込みからの回復などで11.0%増の6万6189人となったほか、「米大陸」が3.4%増の10万6363人、「韓国」が0.5%増の5万866人となり、それぞれ前年を上回った。最も減少した方面は、機材変更により座席が減少した「オセアニア」で20.0%減の8962人。このほか「ハワイ・グアム」が10.4%減の8万4942人、中国が6.1%減の12万8111人となった。
利用率が最も高かったのは「中国」で、1.7ポイント増の85.8%。ついで「欧州」が1.8ポイント増の83.8%、「韓国」が1.5ポイント減の80.5%、「東南アジア」が1.0ポイント増の80.4%、「米大陸」が0.6ポイント減の80.3%となり、5方面が8割を上回った。伸び率が最も高かったのは欧州。最も減少したのは「ハワイ・グアム」で、13.5ポイント減の73.0%となった。このほか、「オセアニア」は1.3ポイント減の70.8%となった。