トルコ、多彩なフェスを訴求-今年初のメディアセミナー
トルコ共和国大使館・文化広報参事官室はこのほど、メディア向けの「最新トルコ セミナー2017」を開催した。今年に入ってからは旅行会社向けのセミナーなどは開催しているものの、メディア向けは今回が初めて。この日はここ数年、プロモーションの軸として注力している現地のフェスティバルなどについて紹介した。
冒頭で挨拶した日本担当ディレクターのアリ・カラクシュ氏は、「(テロが相次いだ)16年のイメージもまだ残ってはいるが、メディアの皆様の力を借りて既存のイメージを変えていきたい」と強調。ユニークなフェスティバルにフォーカスした今回のセミナーの趣旨を説明するとともに、参加者に協力を求めた。
マーケティング担当の大森正光氏は「最新トルコ事情とフェスティバル」と題したプレゼンテーションで、現在はローカルなカルチャーやフェスティバルなどに焦点を当ててプロモーションを展開していることを説明。4月の「イスタンブール・チューリップ・フェスティバル」やエーゲ海地方で同月に開催されている「アラチャト・ハーブ・フェスティバル」などを紹介するとともに、「トルコには未開拓の素材がまだまだ沢山ある」とアピールした。
そのほか、この日は中東料理研究家でDJなども務める「よろずエキゾ風物ライター」のサラ―ム海上さんがゲストとして登場。「トルコ家庭料理&新型野外フェス『Cappadox』」と題した講演をおこない、2015年からカッパドキアで始まった音楽などを中心とする新たなフェスティバル「カッパドックス」について紹介したほか、トルコのグルメ事情などについて語った。あわせて、自身の手によるトルコ料理も参加者に振る舞い、好評を博した。
終了後に本誌の取材に応えた大森氏は、今春にはJTBロイヤルロード銀座がオイルレスリング・フェスティバル観戦ツアーを発売するなど、旅行会社が再びトルコへのパッケージツアーに力を入れ始めていることについて「回復への足がかりになれば」と期待を示した。なお、トルコへの日本人旅行者数は、今年の1月から6月までの累計では前年比21.5%減の1万9431人と引き続き低迷しているが、直近の6月については3.0%減にまで減少幅が縮小している。