アウト促進協、北海道で「教養講座」実施へ、旅行需要を喚起
日本旅行業協会(JATA)のアウトバウンド促進協議会と、北海道大学観光学高等研究センターは8月26日、同大学の人文・社会科学総合教育研究棟で「海外教養講座」を開催する。訪日外国人旅行者の人気が高まる一方で、出国率が低迷している北海道における海外旅行需要を喚起することがねらい。
講義は北海道大学の教授や文化庁の調査官など6名が、10のテーマで実施。演題は「カナダの歴史と自然」「南太平洋の世界遺産」「中東のエコミュージアム」「アフリカのエコツーリズム」などで、各講座の定員は80名とする。
8月3日のJATAの定例会見で海外旅行推進部部長の權田昌一氏は、講義のテーマについて「北海道から直行便が運航されているデスティネーションはあえて外した」と説明。25日から27日にかけて、会場の近くで北海道海外旅行促進事業実行委員会による「海外旅行フェア2017 in AKAPLA」が開催され、北海道と定期便で結ばれているデスティネーションの観光局が多く出展することから、差別化をはかったという。
權田氏は、まずは北大での「海外教養講座」を成功させた上で、今冬以降も各地で開催される旅行博などと積極的に連動する考えを表明。「JATAが深く関与しているローカルイベントのすべて」で、同様のセミナーを開催したいとした。