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HIS、国内ホテルに「直販支援サービス」、目標1万軒

  • 2017年7月25日


HISのプレスリリースより(※クリックで拡大)
 エイチ・アイ・エス(HIS)は9月から、昨年に子会社化したエス・ワイ・エス(SYS)とともに、国内の宿泊施設向けに「直販支援サービス」の提供を開始する。宿泊施設による直販の活発化などの動きを受けたもので、SYSが有するホテルの予約システムをメタサーチに接続する「Direct Reservation System(DRS)」を国内の宿泊施設に導入して、成果報酬を収受する。早期に1万軒への導入をめざす。

 旅行会社の多くが、多数の宿泊施設を掲載した予約サイトを立ち上げて客室を販売するビジネスモデルを採用しているなかで、各宿泊施設の直販支援を旅行会社が推進するのは、日本の旅行業界では初めての取り組みと見られる。発表に際してHISは「お客様の予約形態の変化は新たな事業チャンス」との見方を示しており、すでに自社サイトで取り扱っている宿泊施設についてもDRSの導入を促すとしている。

 SYSは1999年に設立し、2000年には宿泊施設向けのオンライン予約システム、01年には高級ホテルの当日予約限定サイト「yoyaQ.com」の提供を開始(現在はカカクコムが運営)。その後も「SUITE」「OPTIMA」などの予約システムを開発し、現在は宿泊施設の直販支援もおこなっている。

 HISによれば、宿泊施設にとってDRSの導入は、OTAに対する送客手数料を軽減するほか、1つの管理画面で複数のメタサーチへの在庫提供が可能となる。メタサーチはトラベルコやフォートラベル、トラベル.jpなどに対応。なお、予約システムを持っていない宿泊施設に対しては、開発中の廉価な予約システムとあわせて導入を促すという。


※訂正案内(編集部 2017年7月26日11時15分)
・訂正箇所:第3段落2文目
「yoyaQ.com」については、2004年にカカクコムへと営業譲渡がおこなわれているため、一部を追記しました。