大阪市でホテル計画続々-おおさか元気塾(2) "星野"も進出-地域活性のエンジンに

 また、新規オープンとして注目を集めたのは、星野リゾート(長野県軽井沢町)の大阪市内への進出。「界」「リゾナーレ」「星のや」といった高級ブランドの旅館やホテルを展開している星野リゾートが、大阪市内で選んだ場所がJR環状線の新今宮駅前といったことも大きな話題になりました。

新今宮がディープな大阪の観光の拠点に

 計画では、開発面積が約1万4千平方メートルで、地上20階建て客室数は608室の規模。1室の広さ約30平方メートルをスタンダードとし、ファミリータイプも設けるそうです。新今宮駅のホームと視点が同一になるように緑地地帯「みやぐりん」を設け、街の中に緑を感じられるようなロケーションを作っていくことも予定されています。付帯施設としてカフェテリアや温浴施設、アミューズメントなども整備されます。

 同じ浪速区には、インバウンドを対象にした「FP HOTELS」は3軒を展開する予定ですし、このほかにも5軒の出店計画があります。新世界や通天閣というディープな大阪の観光が楽しめる拠点として、新今宮駅周辺が大きく変わることは間違いありません。

 インバウンド年間約4千万人も夢ではない今の勢い。訪日旅行の目的地としてますます人気が高まり、この上に万博が決まったりしたら...。大阪の経済や地域の活性化につながるチャンスが大きく拡大するに違いありません。観光業という間口の広い産業が、大阪を元気にして、盛り上げるエンジンになる期待がますます高まります。

 (17/06/06)


情報提供:トラベルニュース社