handy Japan、ホテル向けにスマホレンタル、客は使い放題

  • 2017年6月4日

「handy」で使用するスマートフォン  情報通信サービス関連会社のhandy Japanは7月から、国内のホテルなどの宿泊客が無料で使えるスマートフォンレンタルサービス「handy」の日本での提供を開始する。宿泊施設が同社から専用の端末を有料でレンタルし、宿泊客に無料で貸与するもので、宿泊客は国際・国内電話とインターネットのデータ通信を無料・無制限で使用できる。利用料は1端末あたり月額980円から。

 「handy」は香港のティンク・ラブス社が開発したサービスで、国際ホテルチェーンを中心に、世界17ヶ国の11万室以上で使用。日本では7月1日から、東京・日本橋のロイヤルパークホテルが他のホテルに先駆けて提供を開始する。今後はケン・コーポレーションも約8000室への導入を予定しており、handy Japanは今後1年間で約20万室への導入をめざす考え。なお、同社の代表取締役社長は元Booking.comの日本地区リージョナル・マネージャーの勝瀬博則氏が務めている。

 端末はhandy Japanに出資しているシャープが提供し、日本語に加えて英語と中国語に対応。訪日外国人旅行者は外出時に無料のWiFiスポットを探す手間などがなくなり、利便性が大幅に向上する。内蔵の地図アプリなどに加えて、好きなアプリを自由にダウンロードして使用することも可能。データは手動、またはチェックアウト時に自動で削除するなどプライバシーにも配慮する。

 契約したホテルは、提供する商品やサービスのクーポンを宿泊客に送信できるほか、ワンタッチでホテルのウェブサイトに誘導することなどが可能。handy Japanはサービスの開始を記念し、9月30日までに契約したホテルには1年間の完全無料プランを提供する。