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長野の「柏屋別荘」が破産、負債9.9億円

  • 2017年5月15日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、長野県上田市の別所温泉で温泉旅館「臨泉楼 柏屋別荘」を経営していた柏屋別荘は4月24日、長野地方裁判所上田支部から破産開始決定を受けた。負債総額は9億9500万円。

 同社は1910年に設立して同旅館を運営していた。旅館は木造4階建てで、客室数は計20室。源泉かけ流しの天然露天風呂や、「上田市都市景観賞」を受賞した建物や庭などが特色だった。ピーク時の2004年7月期には、3億6500万円の売上高を計上した。

 その後は景気の低迷から観光客や団体客の利用が減少し売り上げが低下。過去に実施した設備投資が負担となり利益を圧迫していた。17年7月期に入っても業況は改善されず、17年2月末に事業を停止し今回の措置となった。