ANAとJAL、GWの国内線旅客数は9%増-九州が回復

  • 2017年5月8日

 全日空(NH)と日本航空(JL)が発表したゴールデンウィーク(2017年4月28日~5月7日)の利用実績で、2社合計の国内線旅客数は最大で9連休の取得が可能となる日並びの良さなどにより、前年比9.0%増の240万3749人となった。座席数は1.2%増の318万9671席だった結果、利用率は5.3ポイント増の75.4%となった。

 企業別で見ると、NHは座席数が1.0%増の187万6387席だったのに対し、旅客数は8.4%増の138万160人で、利用率は5.0ポイント増の73.6%となった。JLは座席数を1.6%増の131万3284席としたところ、旅客数は9.7%増の102万3589人で、利用率は5.8ポイント増の77.9%となった。

 NHの方面別の旅客数は、地震の影響から回復した九州が7.4%増の35万4333人で最多。次いで北海道が7.2%増の26万832人、沖縄が7.3%増の24万2450人となった。前年からの伸びでは中部/羽田、成田線と羽田/八丈島線の3路線からなる「その他」が15.0%増の1万5549人で1位に。2位は東北・北陸が10.6%増の14万830人、3位は関西が9.5%増の13万2724人となり、全方面が前年を上回った。

 利用率が最も高かったのは関西で5.2ポイント増の77.8%。次いで、東北・北陸が6.7ポイント増、唯一前年を下回った「その他」が3.7ポイント減で、ともに76.3%となった。前年からの伸びでは、東北・北陸が6.7ポイント増で最も伸長。2位は北海道が6.0ポイント増の72.6%、3位は九州が5.5ポイント増の73.0%となった。

 JLの方面別の旅客数は九州が最も多く、13.6%増の24万3764人だった。以下は北海道が7.0%増の20万9408人、中国・四国が15.5%増の13万8728人。前年からの伸びでは、中国・四国が15.5%で1位に。2位は東北・北陸が14.2%増の8万9963人、3位は九州で13.6%となり、全方面が前年を上回った。

 利用率については、関西が6.1ポイント増の84.6%で最も高く、以下は東北・北陸が7.7ポイント増、沖縄が7.4ポイント増でともに80.6%となり、6方面のうち3方面が80%を上回った。前年からの伸びでは、東北・北陸が7.7ポイント増で1位に。次いで沖縄が7.4ポイント増、関西が6.1ポイント増で続いた。

 なお、両社が4月21日に発表した予約状況からの増減は以下の通り。