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パプアニューギニアと航空自由化-ミクロネシア経由便可能に

  • 2017年5月2日

 日本政府はこのほど、パプアニューギニアと航空当局間協議を開催し、羽田空港を除くオープンスカイについて合意した。4月25日から28日まで台北で開催された「APEC交通ワーキンググループ」の場で決定したもので、首都圏空港を含むオープンスカイに合意した国は、これで32ヶ国・地域に上る。あわせて成田・羽田以外の空港について相互に以遠権を自由化すること、これまでの国際線に加えて、両国の国内線でもコードシェアを可能にすることでも合意した。

 2国間については現在、ニューギニア航空(PX)が成田/ポートモレスビー線を週2便で運航しており、国土交通省によれば2015年の利用者数は日本発・パプアニューギニア発をあわせて約7500人。主に日本人が利用しているという。日系航空会社は未就航。

 そのほかパプアニューギニア側の要望を受けて、同国の北東に位置するミクロネシア連邦を経由する日本/パプアニューギニア線の開設も可能にした。PXは昨年12月から週2便でポートモレスビー/チューク/ポンペイ線の運航を開始しており、日本地区総支配人の鈴木哲夫氏によれば、検討中の17年冬ダイヤにおける週3便化については「チュークかポンペイ経由になるかもしれない」という。日本からミクロネシア連邦を訪れるダイバーなどを取り込む考えだ。

 なお、日本とミクロネシア連邦は航空協定を結んでいないため、同国を訪れる日本人の多くはユナイテッド航空(UA)便をグアムで乗り換えるケースが多い。日本政府観光局(JNTO)によれば、14年にミクロネシア連邦を訪問した日本人は5888人で、日本を訪問したミクロネシア人は707人。15年については日本人は未公表で、ミクロネシア人は727人だった。