ホテルJALシティ長崎の元運営会社が特別清算、負債11億円

  • 2017年4月13日

 東京商工リサーチによると、長崎市で「ホテルJALシティ長崎」を運営していた泰益興産はこのほど、東京地方裁判所より特別清算の開始決定を受けた。負債総額は11億円。同ホテルは現在、昨年1月に会社分割で事業を譲渡した福興ビルディングが運営を続けている。

 泰益興産は1980年に神戸市で設立し、駐車場や不動産の管理などを手がけていた。その後、95年7月には長崎市に移転して「ホテルJALシティ長崎」の運営を開始。以降はホテル事業を中心に事業を展開していた。

 「ホテルJALシティ長崎」は長崎市の中心部にあり、客室数は170室で宿泊可能人数は300名。中華レストランや立体駐車場なども備える。近年の年間売上高は約5億円を計上していたものの、同業者との競合やホテルへの先行投資などが負担となり、厳しい状況が続いていたという。このため、昨年1月には福興ビルディングに事業を譲渡し、同3月の株主総会の決議により解散した。