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「空港の裏方」魅力発信で人材確保へ-航空連合がサイト開設

  • 2017年4月18日

松岡氏 航空連合は4月11日、空港で働く魅力を発信する特設サイト「空港の裏方お仕事図鑑」を公開した。航空連合は航空関連産業各社の労働組合54組で構成するもので、1999年10月に結成。通常は労働条件の維持向上に向けた取り組みなどをおこなっているが、2014年頃から「採用が計画通りに進まない」や「離職率が増加している」などの声が空港現場から多く挙がっていることから、人材確保に向けた取り組みを開始したという。航空連合によると、労働組合単体で人材確保に向けて産業の魅力を発信するのは航空連合が初めて。

 このほど開催した記者会見で特設サイトについて説明した、航空連合会長の松岡宏治氏によると、特設サイトでは「空港を支える誇り高き裏方たち」をテーマに、空港で働くスタッフの声をもとにしたリアルな情報を提供。日系航空会社は学生の人気就職先ランキングで上位に入ってくるものの、「航空会社の名前につられて入社すると入社後に『実際に思っていた仕事と違う』と辞めてしまう人が多い。航空会社の名前に依存せず、職種そのものの魅力を発信したい」という。

 特設サイトでは、人材不足が顕著というグランドスタッフ、グランドハンドリング、貨物の3職種を紹介。具体的には、「働く空港あるある!?ソング ~裏方編~」として空港業務の裏側を紹介する動画や、職種別のインタビュー記事、現場の声をもとにした「空港あるある」をまとめたマンガを掲載する。

 今後の目標について、松岡氏は「定量的には測れない」ものの、「紹介する職種を拡大し、持続的な産業の発展に資する活動をしていきたい」と説明。5月には新たな動画を公開する予定という。

▽特設サイトで公開中の「働く空港あるある!?ソング ~裏方編~」