MSC、18年5月に初の自社日本発着クルーズ、阪急チャーター後

  • 2017年4月11日

▽19年以降も日本発着クルーズ継続、各寄港地から期待の声

 モレリ氏は業界誌の取材に対し、18年に設立10周年を迎える日本オフィスを通じて、旅行会社とは強固な関係を築いていることを強調。今後も協力を続けるとともに「旅行会社とクルーズをどう計画し、商品を販売していくのかを深掘りしていきたい」と話した。

スタラーチェ大使 また、今後10年で10隻以上の新造船を導入する計画について述べた上で、地中海や欧州、南米、南アフリカに次ぐ新たなエリアとして、日本を含むアジアを開拓する考えを説明。外国船の寄港が増加し、政府も受入環境の整備を進めている日本の状況については、成長力に期待を示すとともに「今後も日本発着クルーズや日本寄港クルーズを計画したい」と語った。

 記者会見では、駐日イタリア大使のジョルジョ・スタラーチェ氏も出席。「MSCはイタリアのホスピタリティを世界に発信している素晴らしい会社。クルーズを満喫しながら船内ではイタリアの美しさや魅力を感じていただきたい」と語った。

尾崎知事 高知県知事の尾崎正直氏(※崎のつくりは立に可)は「高知は世界各国のクルーズ船を受け入れてきた実績があり、実績をベースにMSCクルーズのお客様ももてなしたい」とアピール。横浜市港湾局長の伊東慎介氏は昨年6月に「MSCリリカ」が横浜に初寄港したことを振り返るとともに、「横浜から初の日本発着クルーズが開始することはとても光栄なこと。今後もMSCクルーズと強固な関係を築いていきたい」と話した。