成田、17年夏の国際線は週1610便で記録更新、路線・都市数も

  • 2017年3月23日

 成田国際空港(NAA)によると、2017年夏ダイヤ(3月26日~10月28日)の国際線定期旅客便の週間便数(※)は1610便で、16年冬ダイヤ当初からは36便増、16年夏ダイヤ当初からは62便増となった。乗入航空会社数は96社で、就航都市数は108都市、路線数は111路線。期間中にはインドネシア・エアアジアX(XT)が新規就航し、乗入航空会社数は97社、就航都市数は109都市に増加して、ともに最高値を更新する見込み。LCCの割合は16.6%で、16年夏ダイヤから3.9ポイント増加した。

 17年夏ダイヤでは、3月28日からウズベキスタン航空(HY)が16年冬ダイヤでは運休していたタシケント線を再開。5月25日にはXTがデンパサール線を開設する。また、現在はバンクーバー線のみ運航しているエア・カナダ(AC)が、トロント線の再開を予定している。なお、16年冬ダイヤの期間中には、1月にヤクーツク航空(R3)がユジノサハリンスク線を定期チャーター便から定期便に変更。昨年11月にはロイヤルブルネイ航空(BI)、今年2月にはエア・セイシェル(HM)がそれぞれコードシェアで乗り入れを開始している。

 日系航空会社の1週間の便数を16年夏ダイヤ当初と比較すると、全日空(NH)はニューヨーク線とシカゴ線を減便した一方、武漢線やプノンペン線、メキシコシティ線に就航したことなどにより14便増に。日本航空(JL)はニューヨーク線を減便したものの、モスクワ線とホノルル線を増便し2便増となった。そのほか、春秋航空日本(IJ)は天津線とハルビン線に就航し、7便増加した。

 国内線については、旅客便の週間便数は506便で、16年夏ダイヤ当初から46便増、16年冬ダイヤ当初から23便増となった。乗入航空会社数は7社で、就航都市数は17都市、路線数は18路線。LCCの割合は72.3%となり、16年夏ダイヤから2.7ポイント増加した。

 16年夏ダイヤ当初との比較では、1週間あたりの便数はバニラエア(JW)が23便増加したほか、ジェットスター・ジャパン(GK)が19便、IJが18便増加。一方、ピーチ・アビエーション(MM)は14便減便した。

 なお、国際線と国内線を合わせた総発着回数は週2116回で、定期乗入航空会社数は96社、就航都市数は125都市、路線数は129路線となり、いずれも過去最高を記録した。

※週間便数は、ダイヤ切替後に各社の運航スケジュールが規則的に動き始める2週間分を平均して算出。17年夏ダイヤでは4月16日から29日までを対象とした。


▽成田、2017年夏ダイヤの航空会社別便数一覧
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