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スタークルーズ、今夏に17年ぶりの日本発着、横浜と大阪母港に

  • 2017年2月21日
(左から)アン・ムー・リム氏、山本有助氏、コーリン・アウ氏  ゲンティン香港の子会社のスタークルーズは7月8日から11月26日まで、旗艦船「スーパースターヴァーゴ」(7万5338トン、乗客定員1870名)で2000年以来17年ぶりとなる日本発着クルーズを実施する。大阪から横浜、清水、鹿児島、上海に寄港して大阪に戻る7泊8日のクルーズを20本予定しており、目標集客人数は4万人。そのうち2万人を日本人、残りを中国人やオーストラリア人などとしたい考えだ。

 日本発着クルーズでは、同一航路を繰り返し運航し、複数の港で乗下船できるインターポーティングを採用。大阪、横浜、上海で乗下船できるようにする。日本人向けには土曜日発の大阪発着コースと日曜日発の横浜発着コースを用意。大阪発上海着などの区間クルーズも販売する予定だ。

アン・ムー・リム氏  2月21日に開催した記者会見で、スタークルーズの社長やゲンティン香港の営業取締役副社長などを務めるアン・ムー・リム氏は、「旗艦船のヴァーゴを日本に配船することは、日本市場を重要する我々のコミットメント」と強調。「日本にクルーズという新しい旅行形態を提供し、日本のクルーズ産業のさらなる成長に寄与したい」と意気込みを語った。日本発着クルーズは来年も実施する予定で、「将来的には清水港や他の港の発着コースも考えたい」という。

 同氏はそのほか、同じくゲンティン香港の子会社であるドリームクルーズについても言及。今年の11月に就航予定の新船「ワールドドリーム」を使用した日本発着クルーズを検討している旨を明らかにした。

 ゲンティン香港の創業者で現在は顧問を務めるコーリン・アウ氏は「17年前とは違って現在はクルーズ人気が高まっており、多くの中国人がクルーズで日本を訪問している。(日本発着クルーズは)『黄金のチャンス』を迎えている」と主張。中国人の需要に期待を示した。その一方では日本人スタッフを積極的に採用するなど、日本人向けのサービスにも注力している旨を説明。「スタークルーズが日本人のクルーズ旅行にとって最初の選択肢になるようにしたい」と意気込みを述べた。

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