カナダ3州、オーロラの魅力を訴求、初のセミナー共催

  • 2017年2月12日

(左から)アルバータ州の小西氏、ノースウエスト準州の田中氏、ユーコン準州の高橋氏  カナダのユーコン準州観光局、ノースウエスト準州観光局、アルバータ州観光公社は先ごろ、旅行会社向けにオーロラをテーマにしたセミナーを開催した。3局が共同でセミナーを開催するのは初めて。それぞれオーロラの魅力を訴求するとともに、各州の特徴をアピールした。

 冒頭で登壇したユーコン準州観光局日本地区セールス担当の高橋由香氏は「共同で世界に誇るカナダのオーロラを盛り上げていきたい」とセミナーの主旨を説明。「カナダをオーロラデスティネーションとして開発してきたのは日本の旅行業界の皆様」と謝意を示すとともに「日本の旅行会社だからこそできる、一歩踏み込んだ進化したツアーを造成して欲しい」と呼びかけた。

 セミナーではユーコン準州がホワイトホース、ノースウエスト準州がイエローナイフ、アルバータ州がフォートマクマレーをアピール。いずれもオーロラが頻繁に出現する「オーロラベルト」に位置し、3泊以上すれば85%から95%の確率でオーロラを見られる点を強調した。また、犬ぞりやスノーシュー、アイスフィッシングなどオーロラ以外のアクティビティも紹介した。

 高橋氏はホワイトホースについて、2つの観測所に加えて10数ヶ所にロッジが点在する「こじんまりした雰囲気」のなかでオーロラを見られることを説明。ノースウエスト準州日本オフィスアカウント・マネージャーの田中映子氏は、犬ぞりに乗ってオーロラを追いかける「オーロラハントツアー」や、オーロラビレッジの先住民のテント「ティーピー」、屋外でオーロラを鑑賞するための「オーロラこたつ」を紹介した。

 アルバータ州市場開発担当ディレクターの小西美砂江氏は、昨年の5月にはフォートマクマレーで山火事が発生したものの、今年の2月末に新たなオーロラ観測施設が開業することを説明。「今シーズンは本格的に観光をアピールしていく」と意欲を示した。また、同地はオーロラベルトのなかでも南に位置するため、毎年8月から5月までオーロラを観測できる点もアピールした。