1月の旅行業倒産は1件のみ、負債2000万円

  • 2017年2月8日

 東京商工リサーチ(TSR)によると、2017年1月の旅行業の倒産件数は前年比1件減の1件で、負債額は11億2000万円減の2000万円だった。昨年1月には特別清算の開始決定を受けた四国の旅行会社が負債額11億円を計上していたため、負債総額は大幅に減少したかたちとなった。

 倒産したのは東京都の第3種旅行業者で、日本旅行業協会(JATA)に加盟していたパシフィック・トラベラース・エージェンシー。海外のモータースポーツ観戦旅行などの代理業務をおこなっていたが、F1の人気低下や同業他社との競争の激化などから、売上高は1990年の6億7000万円をピークに大きく減少。近年はツアーの募集をしておらず、資金繰りにも苦労し、倒産に至ったという。

 なお、宿泊業の倒産件数は前年比7件減の5件で、負債総額は前年比8.3%減の45億5100万円だった。旅行業の詳細は別途記載(下記関連記事)。