カーニバル、アジア地域CEOにタム氏、中国展開を強化
カーニバル・コーポレーションはこのほど、コスタグループ最高経営責任者(CEO)のマイケル・タム氏がカーニバル・アジアのCEOを兼務する人事を発表した。人事は中国市場を重要視する考えによるもので、発表にあたりカーニバル・コーポレーションCEOのアーノルド・ドナルド氏は「中国で外国船として初めて運航を開始した我々は、中国のクルーズ業界全体の発展に貢献したいと考えている」とコメントしている。
タム氏はクルーズ業界と海運業界で計30年以上のキャリアを持ち、コスタグループCEOには2012年7月に就任。今回のカーニバル・アジアCEO就任にあたっては「中国のクルーズ産業を持続的に発展させ、世界の市場をけん引できるよう努力する」と意欲を示している。
カーニバル・コーポレーションは15年10月に、中国船舶工業集団公司およびCICキャピタル・コーポレーション社とともに中国で合弁企業を設立。合弁企業はカーニバル・コーポレーションが所有する客船を買い取り、中国を拠点に複数の客船を運航する中国初のワールドクラスのクルーズブランドを確立するという。将来的には中国で造られた客船を追加し、世界最大のクルーズ市場に育てる考え。