16年訪日客は2404万人、消費3.7兆円に-田村氏「今年が正念場」

  • 2017年1月17日

▽欧米豪はシェア伸びず「今後に期待」、国別旅行者数・伸び率詳細

 訪日外客数のシェアを地域別に見ると、中国・韓国・台湾・香港からなる「東アジア」は0.8ポイント増の72.7%と微増。一方、政府が消費額増の牽引役として期待する「欧米豪」は0.4ポイント減の12.3%と微減した。田村氏は特に欧州が伸び悩んだことについて「夏期からの円高傾向が影響したのでは」とコメント。その上で「最近は円安傾向にあるので、今後は数ヶ月遅れでその影響がプラス要因として現れるだろう」と期待を示した。「東南アジア+インド」は前年と同じ11.0%だった。

 なお、12月単月の訪日外国人旅行者数は15.6%増の205万600人で、同月の最高記録を更新。イタリアとロシアを除く18市場が12月の過去最高を記録し、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシアが単月の最高記録を更新した。16年の各国・地域別の累計訪日外国人旅行者数は以下の通り。

▽2016年の累計訪日外国人旅行者数
(国・地域/人数/前年比)
中国 637万3000人(27.6%増)
韓国 509万300人(27.2%増)
台湾 416万7400人(13.3%増)
香港 183万9200人(20.7%増)
米国 124万2700人(20.3%増)
タイ 90万1400人(13.1%増)
オーストラリア 44万5200人(18.4%増)
マレーシア 39万4200人(29.1%増)
シンガポール 36万1800人(17.2%増)
フィリピン 34万7800人(29.6%増)
英国 29万2500人(13.2%増)
カナダ 27万3100人(18.0%増)
インドネシア 27万1000人(32.1%増)
フランス 25万3400人(18.3%増)
ベトナム 23万3800人(26.1%増)
ドイツ 18万3300人(12.7%増)
インド 12万3000人(19.3%増)
イタリア 11万9300人(15.6%増)
スペイン 9万1800人(18.9%増)
ロシア 5万4800人(0.8%増)
その他 98万人(14.4%増)