日系2社、年末年始の国内線予約は11%増、全方面で増加
全日空(NH)と日本航空(JL)が発表した年末年始期間(2016年12月22日~17年1月3日)の予約動向で、2社の国内線予約数の合計は前年比11.0%増の286万5687人、座席数は0.6%増の420万959席、予約率は6.4ポイント増の68.2%となった。2社ともに予約数と予約率が全方面で前年を上回り、ともに予約数は九州が最も多く、予約率は沖縄が最も高かった。
企業別では、NHの予約数は10.0%増の164万803人、座席数は0.6%減の246万1759人、予約率は6.4ポイント増の66.7%だった。NHによれば帰省需要が好調に推移しているという。JLは予約数が12.5%増の122万4884人、座席数が2.4%増の173万9200人で、予約率は6.3ポイント増の70.4%となり7割を上回った。JLによれば、出発直前まで購入できる「特便割引」の設定便を増やしており、需要が好調に推移しているという。
NHの予約数を方面別で見ると、最も多かったのは九州で8.2%増の45万4323人。以下は北海道が4.7%増の33万3793人、沖縄が14.3%増の28万3309人と続いた。前年からの伸び率が最も伸長したのは関西で15.1%増の14万8933人。このほか、沖縄、中国・四国、東北・北陸が2桁増となった。
予約率が最も高かったのは沖縄で6.7ポイント増の71.4%。関西も9.7ポイント増の71.2%と7割を上回った。前年からの伸び率は関西が最も伸長。以下は中国・四国が7.4ポイント増の63.5%、東北・北陸が7.3ポイント増の59.5%と続いた。
JLの予約数は九州が14.5%増の30万7845人で最も多く、次いで北海道が9.5%増の26万3713人となった。伸び率では北海道以外は2桁増となり、最も伸長したのは沖縄で23.5%増の12万8676人となった。
予約率は沖縄が9.0ポイント増の79.2%、関西が5.8ポイント増の79.0%となったほか、北海道と九州も7割以上となった。伸び率は沖縄が最も高く、以下は九州が6.6ポイント増の70.6%、東北・北陸が6.6ポイント増の61.8%と続いた。