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秋田の「秋の宮山荘」が特別清算、負債2.2億円

  • 2016年12月19日

 秋田県湯沢市で温泉ホテルを経営していた秋の宮山荘は12月5日、秋田地方裁判所横手支部から特別清算開始決定を受けた。負債総額は2億1541万円。

 同社は1995年に国民宿舎「秋の宮山荘」を全面改装して営業再開する際、施設運営などのために当時の雄勝町(現:湯沢市)が出資して設立された第3セクター。ピーク時には約3億9900万円の年間売上高を計上した年もあったが、近年は宿泊客数が伸び悩み、2009年3月期には岩手・宮城内陸地震の影響で売上高が2億3835万円にまで落ち込んだ。

 その後も財務内容が悪化し、12年1月には湯沢市から経営再建のため約1億8000万円の融資を受けたが、13年3月期と14年3月期には2000万円台の赤字を計上。経営再建が困難な状況となり、16年6月の株主総会で解散を決議したのち、10月14日に存続期間満了により解散した。なお、今年4月からは都内の業者が新たな指定管理業者となり、ホテルの運営をおこなっているという。