ANAセ、17年度上期海外は目標3割増、羽田昼間便などに期待

  • 2016年12月7日

 ANAセールスは12月14日から1月下旬にかけて、2017年度上期の海外旅行商品を発売する。これまで上期商品は国内旅行商品とあわせて1月頃に発売していたが、各社が早期の需要取込に向けた動きを見せていることを受けて、今回から発売時期を前倒しした。ANAハローツアー、ANAワンダーアース、大人のゆとり旅、ウェブ専用商品、ダイナミックパッケージ「旅作」の総取扱人数の目標は前年比29%増の4万2500人とした。

 ハワイについては、冬ダイヤから全日空(NH)が羽田/ホノルル線を昼間枠に移行し、地方からの送客増が見込めることから77%増をめざす。北米とメキシコについても、NHが冬ダイヤで開設した羽田/ニューヨーク、シカゴ線、2月に開設する成田/メキシコシティ線を活かし、36%増を目標とした。テロからの回復が望まれるヨーロッパは47%増、4月にNHが成田/武漢線を開設した中国は97%増をめざす。一方、ユナイテッド航空(UA)が16年冬ダイヤ中に新潟線など3路線を運休するグアムについては28%減を見込む。

 ANAハローツアーのハワイ商品については、オプショナルツアー「おトクなアレンジプラン」のラインナップを拡充するなどして強化。2017年の年末から2018年の年始にかけての商品も前倒しで発売する。また、新たにハワイ島やマウイ島など隣島専用のパンフレットも制作。現地ガイドが同行する「カウアイ島&ハワイ島2島めぐり8日間」、ホノルルでの挙式後に離島を訪れる「ホノルル+アイランドステイ6日間」などを発売する。

 そのほか「ANAハローツアー」では、アメリカ・カナダ・メキシコ商品で「アメリカの大自然のパワーを感じるセドナの旅」「夏のイエローナイフにて自然の神秘であるオーロラを観賞する旅」「メキシコが誇る3つの遺跡とカンクンを巡る」などを発売。そのほか羽田発着の「フリースティニューヨーク」なども用意した。

 個人旅行のヨーロッパ商品は、プレミアムエコノミークラスを利用するパリやロンドンへの商品を新発売。現地在住の係員がサポートする「はじめての街歩きコンシェルジュ」についてはバルセロナとローマの商品を新設した。そのほか、スペインとイタリアのコースでは往路の乗継空港で「乗り継ぎサポートサービス」を提供する。アジアやオーストラリアの商品についても、プレエコ利用商品や観光プランなどの拡充をおこなった。

 「ANAワンダーアース」では「アラスカ三大国立公園とオーロラ紀行」「夏を奏でる音楽祭を巡るオーストリア周遊」など15コースを用意。「ANA大人のゆとり旅」は新商品の「ヴェネチアからアドリア海と地中海に浮かぶ島々を旅して」「メキシコシティ・リビエラマヤでの休日」「絶景と神秘の九寨溝・黄龍を訪れる」などヨーロッパ・中南米・中国の計30コースを発売する。