現地レポート:ミネアポリス/セントポールの観光の底力
ショッピングからスヌーピーまで魅力いろいろ
DL羽田便就航で注目度アップ
落ち着いた雰囲気のセントポールも見どころ満載
ツインシティの一方であるセントポールは、経済や文化の中心であるミネアポリスと比較すると、州議事堂や政府関係機関が集まって落ち着いた雰囲気。町の丘に立つ「セントポール大聖堂」がその空気感をさらに強めている。創建は1841年と欧州の教会に比べるとかなり新しいが、内部はステンドグラスを通して入り込む外光が神聖な空間を造り出している。
このほか、セントポールには「グレート・ギャツビー」の著者スコット・フィッツジェラルドの生家が国定歴史建造物に指定されており、さらに「スヌーピー」の生みの親チャールズ・M・シュルツが生まれた場所でもあるため、中心部にはスヌーピーやチャーリー・ブラウンなどピーナッツの登場人物の銅像が点在している。
使い勝手のいいミネアポリス・セントポール国際空港
ミネアポリス・セントポール国際空港はDLのハブながらコンパクトな空港で、北米110都市に広がるDLのネットワークを利用するうえで非常に便利な導線になっている。また、この空港は日本路線が多かった旧ノースウエスト航空のハブだったことから、要所で日本語表記があり、日本人旅行者には移動しやすいのも特長だ。
サービスやショップも充実。既存の免税店(Cコンコース)のほか、今年12月にはGコンコースの免税店が拡張されてリニューアルオープンする。また、制限区域内にある「PGA MSPエアポート」もユニークな施設。計6つのゴルフ練習シミュレーターを備えるほか、PGA認定のゴルフレッスンも受けることができる。ゴルフ関連グッズのショップやレストランも併設され、ゴルフ好きにとっては乗り継ぎ時間を有効に使える施設として人気を集めている。
このほか、ユニークなサービスとしてはDLがVIP向けに提供しているポルシェによる送迎がある。対象となる乗客は、ダイヤモンドメダリオン会員のなかからフライトの運航状況、乗り継ぎ時間、デルタ便の利用状況などから決められる。(入国手続きが必要な国際線利用の場合は対象外)。デルタエリートサービス担当者が、到着便のドアを出たところで迎え、手荷物とともに乗り継ぎ便の出発ゲートまで送ってくれる。
DLの最上位クラス「デルタ・ワン」では最上級の機内サービスを体験することができる。ゆっくり横になれるフルフラットベッドシートにウェスティンホテルが開発したヘブンリー寝具。キールズのスキンケアをセットにしたTUMI製のアメニティキットなど快適な空の旅を約束してくるサービスが揃っている。また、日本発着便を含むすべての国際線用機材にWi-Fiを搭載。デルタ・ワンだけでなくエコノミークラスでも喜ばれるサービスになりそうだ。
取材:山田友樹