現地レポート:ミネアポリス/セントポールの観光の底力
ショッピングからスヌーピーまで魅力いろいろ
DL羽田便就航で注目度アップ
プリンスにボブ・ディラン、ファンにはたまらない聖地巡り
都市観光としてのミネアポリスにも魅力が多いが、そのひとつがアメリカンミュージックだ。ミネソタ州は、今年急逝したプリンスやノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランが生まれた土地で、アメリカの音楽史にとって重要な場所として認知されている。
市内では、プリンスをはじめアメリカの有名ミュージャンが演奏したライブハウス「ファースト・アベニュー」が観光スポットとなっているほか、今年10月にはプリンスの自宅兼スタジオ「ペイズリー・パーク」の一般公開が始まった。また、市内のビルにボブ・ディランの巨大な壁画が描かれるなど、ミネアポリスとアメリカンミュージックはとても密接な関係にある。
また、演劇などパフォーミングアーツも盛ん。街中にはシアターが数多くあるが、その代表格がミシシッピー川沿いに立つ「ガスリーシアター」だ。シェークスピアなどの古典からコンテンポラリーパフォーマンスまでさまざまな演目が上演されており、その現代的な設計の建物は町のランドマーク的存在になっている。
大規模スポーツイベントにあわせて再開発も進行中
ミネアポリスでは再開発も進んでいるところ。例えば街の目抜き通りのひとつニコレットモール通りが新しく生まれ変わっているほか、新しいホテルも続々とオープンしている。今回のファムツアーで利用した空港近くの「ハイアット・リージェンシー・ブルーミントン」も今年2月にオープンしたばかりだが、市内ではマリオットの「ACホテル」やラディソン・インなどがオープンを控えている。さらにミネアポリス国際空港でも拡張工事が進められており、2018年には約300室の新しいホテルもオープンするという。
こうした開発は、今後ミネアポリスで予定されているイベントに備えるもの。2018年には第52回NFLスーパーボウルがUSバンク・スタジアムで開催されるほか、2017年と2018年の夏には同じくUSバンク・スタジアムでXゲームが開催。また、2019年には、NCAA(全米大学体育協会)男子バスケットボールのファイナルフォー・トーナメントの開催地に決まっているなど、全米が注目するスポーツイベントが目白押しだ。