GBT NTA、BTMフォーラムを開催、各社が最新ツールなど訴求
アメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベル・日本旅行(GBT NTA)は11月25日、都内で日本企業のビジネストラベルマネジメント(BTM)の課題の解決に向けた「ビジネストラベルフォーラム2016」を開催した。5回目となる今年のテーマは「ビジネストラベルマネジメントの更なる進化に向けて」で、冒頭に登壇した同社代表取締役社長の内山博生氏は「より良い出張プログラムの構築、出張プロセスの改善、BTMの進化につながるきっかけになれば」と挨拶した。
続いて、日本CFO協会主任研究員でナレッジネットワーク社長、公認会計士の中田清穂氏が「出張に関するコスト削減と危機対応の現状と課題 ~実証分析に基づく課題の抽出とあるべき姿~」と題した基調講演を実施。同協会が今年度に実施した出張費用管理の実態調査をもとに、日本におけるBTMの課題について説明した。同氏は調査対象企業の大部分が「法人契約を利用していない」「出張のガバナンスを促す仕組みが整備されていない」「出張予約の一元化ができていない」と指摘するとともに、「現場の意識はまだまだ低く、改善を諦めていて要求がなかなか上がってこない」ことを問題視。また、海外出張者の危機管理についても、9割近くの企業が必要性を感じているにもかかわらず、実施できている企業が2割にとどまっていることに警鐘を鳴らした。
主催者であるGBT NTAからは、事業戦略&開発本部本部長の滝田祥丈氏が「ビジネストラベルプログラム最適化のサポーターとして」と題したプレゼンテーションを実施。今日のBTMを取り巻く大きな課題として「出張費の可視化・適正化」「出張者の危機管理」「グローバル本社としてのトラベルマネジメント」の3つを挙げた上で、同社が提供するデータ分析ツール「PREMIER INSIGHTS」や危機管理ツール「EXPERT CARE」、モバイルアプリ「AMEX GBT MOBILE APP」などについて紹介した。プレゼンテーションの最後は、参加者に対して「GBT NTAはサービスプロバイダーであるとともに、インフラプロバイダーでもありたい」とメッセージを送り、同社の提供する幅広いサービスの活用を訴えた。
そのほか、協賛企業やゲストスピーカーによるセッションでは、ユナイテッド航空(UA)法人・個人旅客営業部統括部長の大山直基氏、セーバートラベルネットワークグローバルアカウント担当部長の小山真澄氏、マリオットインターナショナルグローバルセールスセールスマネージャー勝野由美子氏などがプレゼンテーションを実施。各社が法人契約や各種のサービス、プログラムなどのメリットを紹介し、参加者に利用を呼びかけた。