"バス旅変革"の実力は-神姫新ツアーブランド車両に試乗(1) こだわりに高評価

 神姫バスツアーズ(兵庫県姫路市、今井治生社長)が10月21日にスタートさせた新ツアーブランド「真結(ゆい)」。クルーズトレインの手法を導入した意欲作だが、先立って開かれた試乗会に参加してきた。「日本のバス旅行を変える」(神姫バス・長尾真社長)とまで言い切った、その実力やいかに-。

 「真結」は、車両に水戸岡鋭治さんのデザインによる新型「YUI PRIMA」2両を導入。10-12月には走行距離約3千キロという長期ツアーから旬にこだわった日帰りツアーまでを用意し、京阪神のアクティブシニア層をターゲットに高級感ある旅を提案する。

 試乗会はJR姫路駅から兵庫県神河町の砥峰高原までの日帰りツアー。前身のブランド「ゆとりプレミアム」の常連客を招き、乗り心地と旅のスタイルを体験してもらった。ここで得た意見を今後のブランドの成長に生かそうという考えだ。

 「YUI PRIMA」の外観は濃紺のボディーにロゴが入ったシックなイメージ。座席は行きに乗車した1号車が革張り、帰りの2号車がモケットタイプで、いずれも18人乗りで座席周りは比較的ゆったりとしている。車内には木をふんだんに使い、ぬくもりある空間が印象に残った。

 姫路市から参加した夫婦は「座席へのこだわりが感じられ進化している。個人的にはモケットの方が落ち着くかな。サービスカウンターが後部になったのでアテンダントの往来が少なくてスムーズに旅が進みそう」。

 JR九州の「A列車で行こう」にも乗車経験があるそうで、「雰囲気が似ていて、高級感を十分感じる。乗っているうちによさが伝わってきそう」と高評価だ。


情報提供:トラベルニュース社