東京の旅行4社が行政処分へ、28日に聴聞-貸切バス問題

  • 2016年11月21日

 東京都産業労働局はこのほど、第2種旅行業者1社と第3種旅行業者3社に対して、旅行業法違反による行政処分を実施する方針を示した。対象となるのは新宿区のエスティーオー、日本国際旅行、WORLD CABIN、エフ・トラベルで、理由はいずれも、定められた貸切バス運賃の下限額を下回る「下限割れ運賃」に関するもの。11月28日に聴聞会を開催する。

 エスティーオーは昨年12月26日から30日までに実施した貸切バスを利用したツアー2件で、旅行者に対し下限割れ運賃による運送サービスを斡旋。エフ・トラベルも同4日に実施した旅行で下限割れ運賃による運送サービスを斡旋した。同局は2社に対しては9日間の業務停止を命じる予定。

 日本国際旅行は、昨年11月17日から今年2月7日までに実施したツアー3件において、貸切バスを下限割れ運賃で手配。さらに営業区域外の運送も依頼した。WORLD CABINも同様に、昨年11月1日から30日までの間に実施した5件のツアーで下限割れ運賃でバスを手配するとともに区域外運送を依頼。これら2社には業務改善を命じる予定。