国内旅行消費額、16年3Qは5%増の6.2兆円-好天で日帰り増
観光庁がこのほど発表した「旅行・観光消費動向調査」の速報によると、2016年7月から9月までの日本人国内旅行消費額は前年比5.0%増の6兆2065億円となった。このうち、宿泊をともなう旅行は2.7%増の4兆8808億円、日帰り旅行は14.1%増の1兆3258億円だった。同庁は増加の要因として、今年の7月は全国的に降水量が少なく、8月についても東日本には台風が多く上陸したが、西日本には影響が少ないなど、天候に恵まれたことを挙げている。
延べ旅行者数は5.6%増の1億8319万人で、宿泊をともなう旅行者は1.6%増の9610万人、日帰りの旅行者は10.4%増の8709万人だった。消費額以上に旅行者数が増加したため、1人が1回の旅行に費やした金額の平均は0.6%減の3万3879円となった。宿泊をともなう旅行については1.1%増の5万786円、日帰り旅行は3.4%増の1万5223円だった。
各月の消費額は、7月が17.9%増の1兆7825億円で、うち宿泊をともなう旅行は16.5%増の1兆4107億円、日帰り旅行は23.3%増の3718億円。8月は0.7%増の2兆6067億円で、うち宿泊をともなう旅行は2.4%減の2兆727億円、日帰り旅行は14.9%増の5339億円だった。9月は0.3%増の1兆8173億円で、うち宿泊をともなう旅行は1.3%減の1兆3973億円、日帰り旅行は6.3%増の4200億円となった。
同調査は日本の旅行・観光における消費実態を明らかにし、関連施策の基礎資料として活用するためのもの。観光庁が無作為に抽出した2万5000人の日本人を対象に、1年に4回実施している。