ミュゼトラベルが特別清算開始、親会社の経営悪化で
東京商工リサーチ(TSR)によると、女性向け脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を展開するジンコーポレーションのグループ会社である第1種旅行業者のミュゼトラベルは10月31日、東京地方裁判所から特別清算の開始決定を受けた。同社は昨年11月30日をもって事業を停止しており、今年7月には正会員だった日本旅行業協会(JATA)を退会している。負債額は調査中。
ジンコーポレーションは2012年に、フィリピン方面を得意としていたタートルトラベルを買収し、社名をジンジントラベルに変更。13年にはミュゼプラチナムのブランド力を活用したF1層の取り込みに向けて、ミュゼトラベルへと再度社名を変更し、会員向けの旅行サービスやグループ会社社員の旅行のサポートなどを手がけていた。
ミュゼトラベルはグループの経営拡大とともに業績を伸ばし、14年3月期には34億7564万円の売上高を計上。しかし15年以降はジンコーポレーションの経営悪化が表面化し、同社はミュゼプラチナムの脱毛事業をスポンサー企業へと譲渡したほか、ミュゼトラベルなどグループ企業3社の事業を停止して清算を進めていた。
なお、ミュゼトラベルは14年9月には沖縄ツーリスト(OTS)の本土地区カンパニーを譲り受け、社名を「ミュゼトラベル・沖縄ツーリスト」に変更する計画を発表。しかし同月末にはOTS側へ契約解除の意向を伝えて計画を白紙化している。