農水省、「食と農の景勝地」の第1弾認定、十勝など5地域
農林水産省はこのほど、農山漁村に訪日外国人旅行者を呼び込むことを目的とした認証制度「食と農の景勝地」で、第1弾として5地域を認定した。食と農の景勝地は、食や農林水産業、景観などの地域資源を活用して訪日外国人旅行者を誘客する取り組みを農林水産大臣が認定する仕組み。特徴ある景観などの観光資源の魅力を、効果的かつ一体的に海外へ発信することをめざす。今年6月から7月まで取り組み計画を募集したところ、全国44地域から申請があったという。
選定されたのは、北海道十勝地域、岩手県一関市・平泉町、山形県鶴岡市、岐阜県馬瀬地域、徳島県にし阿波地域。例えば十勝地域では「食と農の景勝地・十勝協議会」が「農のフロンティア十勝にて食・景観を満喫!」をテーマとし、十勝牛や乳製品、小豆などの地域の食、そして自然景観を活用した農業体験プログラムなどを開発しているところで、これらを評価した。
農林水産省はあわせて、認定ロゴマークを発表。日本の農山漁村の豊かな自然をテーマに、「山」「海」「田」「畑」「川」「箸」をモチーフにしたという。なお、11月5日には、東京丸の内で開催するイベント「ジャパンハーヴェスト2016」で、認定証の授与式とピーアールのイベントを実施する。
▽第1弾認定地域
(都道府県 市町村・地域/実行組織/キャッチフレーズ)
●北海道 十勝地域/食と農の景勝地・十勝協議会/農のフロンティア十勝にて食・景観を満喫!
●岩手県 一関市・平泉町/一関もち食推進会議/日本のもち食文化と黄金の國の原風景
●山形県 鶴岡市/鶴岡食文化創造都市推進協議会/ユネスコ食文化創造都市で体感する食と風土
●岐阜県 馬瀬地域/馬瀬地方自然公園づくり委員会/日本一美しい村、美しい村づくり
●徳島 にし阿波地域/一般社団法人そらの郷/「にし阿波・桃源郷」の実現