カンタス、新ロゴ発表-B787に採用、内装は計236席

  • 2016年10月31日
QFロゴの変遷

 カンタス航空(QF)はこのほど、2017年に受納を予定するボーイングB787-9型機から塗装する新しい尾翼ロゴを発表した。赤地に白抜きでカンガルーを描くデザインになってから5度目の変更で、エアバスA380型機を導入した2007年以来の刷新となる。

 新デザインでは、カンガルーがよりシンプルになったほか、影を加えることでシャープかつ動きのある印象に。「Qantas」の文字もこれまでの斜体(イタリック)をとりやめ細くした一方、文字の灰色は明るくしている。「Qantas」の文字は機体下部にも配し、飛行中に地上などからも識別できるようにするという。また、ウィングチップの内側にもカンガルーを描いており、機内の窓から見えるようになるだけでなく、旅客が撮影する写真にも写るようになる。

 また、QFではB787の座席のコンフィギュレーションを決定した。ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの3クラス制で、座席数はそれぞれ42席、28席、166席。

 「ビジネススイート」イメージ 各クラスのシートでは、ビジネスクラスに「ビジネススイート」を搭載。これはエアバスA330型機に先行して導入し、すでに成田にも飛来しているもので、リクライニングした状態で離発着が可能。1-2-1の配置で全席から通路にアクセス可能だ。

エコノミークラスイメージ また、エコノミークラスでは、エアバスA380型機と比較して座席の間隔を1センチ拡大。さらに、電子機器やペットボトルなどの収納スペースやUSBポート、タッチスクリーンの大型化と高解像度化を実現した。また、就寝の際に足を乗せられる「フットネット」も組み込んだ。プレミアムエコノミーの詳細は、17年前半に発表予定という。

 なお、B787-9型機の導入路線は現時点で未定だが、新路線と現在ボーイングB747型機を投入している路線を引き継ぐ方針であるため、羽田/シドニー線に就航する可能性がある。