日本航空、熊本復興へ特別塗装機、機内食「AIRくまモン」も

  • 2016年11月1日

「行こう!九州へ」ジェット イメージ 日本航空(JL)は11月以降、「九州応援プロジェクト」の一環として機内食などを通じて熊本への需要喚起策を新たに展開する。

 まず11月には「JAL 新・JAPAN PROJECT 熊本」を開始。「新・JAPAN PROJECT」は昨年9月に国内外から地方への需要を喚起することを目的に始めたもので、今回は熊本の素材を用いた料理を機内やラウンジで提供するほか、機内誌やウェブサイトで熊本の観光地などの情報を発信する。

 食では、国内線ファーストクラスにホテル日航熊本の日本料理店料理長である一ノ瀬勉氏が監修した機内食を搭載。茶菓子や日本酒も熊本産を用意する。またラウンジでも、例えば羽田と成田の国際線ラウンジで、JL社員も稲刈りを手伝った「阿蘇うぶさんの湧き水米」を提供する。

 情報発信では、機内誌「SKYWARD」11月号で山鹿市、菊池市、人吉市を取り上げるほか、外国人向けのお土産紹介記事で人吉地方の郷土玩具という「花手箱」や八代市にある洋菓子店「ボンブ」の焼き菓子を掲載。機内ビデオや「AGORA」でも熊本県で愛されるローカルフード「太平燕(タイピーエン)」を取り上げる。外国人向けウェブサイト「JAL Guide to Japan」でも青井阿蘇神社や日奈久温泉などを紹介する。

 さらに、熊本発着の全路線で抽選でボーナスマイルをプレゼントするキャンペーンも実施し、さらにマイルの特典として期間限定で馬刺しや「あか牛」の肉などを用意する。

 また12月以降では、12月1日から長距離国際線の機内食で3回目となる「AIRくまモン」を導入。中身は前回と同じ太平燕とした。12月中旬からは、ボーイングB767-300型機に九州7県のキャラクターと「行こう!九州へ」のキャッチコピーを配した特別塗装機を運航。

 このほか、12月から17年3月までの期間、賛同する旅行会社が「九州応援プロジェクト」のロゴを掲載した旅行商品を販売。これらのツアー参加者1人あたり500円をJLが被災者の義援金や熊本城の復興支援金として寄付する。